この窯作りブログでは
これまで取り組んできた様々な窯の資料を公開、
煉瓦窯~セラミックファイバー窯、バーナー、燃焼装置、温度計まで。
陶芸に取り組みたいと思われる方の参考なれば幸いと思います。



                                          古川博久     2011年4月

                                         

2011年6月23日木曜日

自作大型窯

 2011年現在せいざん工房で天井クレーンではなくスライド式に改造中。


△ 天井クレーンで吊り上げる方式。
この窯だと単体で大きい作品でも
手で持って窯入れの労力、体力の限界を超えられる。
なるべく窯の大きさの制約を受けないで済むように考える。


窯内部高さが2mにもなると、
上下の温度差が100℃のもなるだろうから均一な焼き物、歩留まりを
考えると止めたほうがいいとも周囲から忠告されるも、作る。
結果は温度の上下さゼロ。
一般的には煉瓦窯だと
上下の温度差を考えて窯内部の高さは1m以内がいいとされている。

△理由はクレーンで動かす窯なので煉瓦は使わず
セラミックファイバーを断熱材として使った。
窯内上下の温度差は煉瓦そのものの蓄熱量の影響が大きく
(つまり、上部が下部より大きく蓄熱するためで)
セラミックファイバーは殆ど蓄熱しない。
空気で断熱するだけ。
ブロアーの空気量を増やせば熱が循環し窯内部全体の熱は均一になり
これだけの大きい窯での温度上下差はなくなる。
作品や棚板等の蓄熱の上下差は考えられるけど影響は少ない。
バーナーは自作(そもそも陶芸窯用バーナーは売っていない)